Zero Trust を“ビルのセキュリティ”で解説|初心者でも理解できるネットワークセキュリティ入門

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Zero Trust(ゼロトラスト)を最もわかりやすく説明すると?
→ ビル(オフィス)のセキュリティに例えると一瞬で理解できます。

近年、ネットワークセキュリティのキーワードとして「Zero Trust」が急速に広まりました。しかし、

  • 具体的に何が変わるの?
  • どういう仕組み?
  • 従来の境界型セキュリティとの違いは?

という疑問を持つエンジニアは少なくありません。

この記事では、Zero Trust の仕組みをビルのセキュリティに例えて直感的に理解できるように解説しつつ、NWエンジニアが押さえておくべき技術ポイントもまとめます。

Zero Trust(ゼロトラスト)とは?

最小権限と継続的な認証

Zero Trust とは

「ネットワーク内部・外部に関係なく、すべての通信を信頼せず毎回検証する」

というセキュリティモデルです。

従来の境界型(Perimeter)モデルは、

社内ネットワーク = 安全

社外ネットワーク = 危険

という前提で作られていました。
しかし現在は、

  • リモートワーク
  • SaaS 利用
  • クラウド化
  • 端末の多様化

上記により、境界が曖昧 になっています。

そのため「内部は安全」という前提を捨てたのが Zero Trust という考え方です。

Zero Trust を“ビルのセキュリティ”で例えると一瞬で理解できる

Zero Trust は抽象的なので、ここでは ビル(オフィス)のセキュリティ に例えて説明します。

① 入口を突破してもエレベーターに乗れない(内部も認証が必要)

従来のセキュリティは、

入口(VPN / FW)で認証したら

ビル内(社内ネットワーク)は自由に移動可能という状態でした。

Zero Trust では、

  • 入口突破後もエレベーターでカード認証
  • 目的の階に行く前に認証
  • 部屋に入る前にも認証

つまり、内部にいても常に確認が必要

これが Zero Trust の本質的なポイントです。

② 許可された階にしか行けない(最小権限アクセス)

Zero Trust は「必要なものにだけ最低限アクセスできる」ように設計します。

ビルに例えると、

  • 開発チーム → 12階だけ入れる
  • 経理チーム → 13階だけ入れる
  • 清掃スタッフ → 指定時間だけ特定フロアに入れる

つまり、

必要最小限の権限のみを付与する=最小権限アクセス(Least Privilege)

ネットワーク技術では、マイクロセグメンテーション という形で実現します。

③ 社員証+顔認証+ログで「継続的に安全性を確認」

Zero Trust は一度の認証だけでは不十分です。

ビルなら、

  • 入館証
  • エレベーターの認証
  • フロアのICカード
  • 行動ログの管理

がすべて必要になります。

ネットワークでは、

  • MFA(多要素認証)
  • デバイスのコンプライアンスチェック
  • Trafficログ / Flowログ
  • 異常検知(UEBA)

といった技術が該当します。

ネットワークエンジニアが理解すべき Zero Trust のポイント

  • 最小権限アクセスが基本(Allow → Deny が前提)
  • 内部ネットワークも信用しない設計思想
  • アプリケーション単位の制御が主流に
  • ID・デバイス管理との統合が重要に
  • ログの取得・分析基盤が必須

Zero Trust はネットワークとセキュリティの境界が曖昧になるため、

NWエンジニアも ID管理・デバイス管理・クラウド を理解する必要が出てきます。

まとめ

Zero Trust はビルの例えで理解すると本質がわかる

Zero Trust を理解するうえで重要なのは、

  • 内部でも常に認証する
  • 必要最小限の権限だけ許可する
  • 行動ログを継続的に確認する

という3点です。

ビルのセキュリティに例えると、

Zero Trust の概念が一気に理解できます。

今後はクラウド利用やリモートワークが当たり前になるため、

Zero Trust の理解はネットワークエンジニアに必須の知識 になります。

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